開発許可の技術基準
開発許可を行うためには、原則として以下の技術基準に適合している必要があります。
1.予定建築物が、用途地域等に適合している
2.接続先道路、開発区域内の道路、公園又は広場が、基準に適合している
3.排水施設が基準に適合している
4.給水施設が基準に適合している
5.地区計画が定められている場合、予定建築物の用途等が内容に合っている
6.公共施設や公益的施設が基準に適合している
7.宅地の安全性(地盤の改良や擁壁、排水施設等)が確保されている
8.災害危険区域や地すべり防止区域などを除外した場所となっている
9.樹木の保存、表土の保全措置がなされている
10.騒音・振動防止に必要な緑地帯や緩衝帯が配置されている
11.道路や鉄道による輸送に支障がない
12.申請者が開発行為を行うための十分な資力・信用がある
13.工事施行者に工事完成のための十分な能力がある
14.開発区域内の所有者等の同意を相当数得ている
これらの基準全てに適合しなければ、開発許可は受けることが出来ません。
但し、それぞれの項目は、開発行為の目的となる建築物や特定工作物等により、不適用となる場合があります。
○…適用 ▲…開発許可の目的に照らして判断 ×…不適用
許可基準 | 建築物 | 第一種特定工作物 | 第二種特定工作物 | |||
一般 | 自己用 | 一般 | 自己用 | 一般 | 自己用 | |
1.用途地域 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
2.道路等の確保 | ○ | 居住用× 業務用○ |
○ | ○ | ○ | ○ |
3.排水施設 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
4.給水施設 | ○ | 居住用× 業務用○ |
○ | ○ | ○ | ○ |
5.地区計画等 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
6.公共施設等 | ○ | ▲ | ○ | ▲ | ||
7.防災・安全措置 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
8.危険区域等の除外 | ○ | × | ○ | × | ○ | × |
9.樹木の保存等 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
10.緩衝帯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
11.輸送施設 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
12.申請者の資力等 | ○ | 居住用× 業務用小× 業務用大○ |
○ | 小規模× 大規模○ |
○ | 小規模× 大規模○ |
13.施行者の能力 | ○ | 居住用× 業務用小× 業務用大○ |
○ | 小規模× 大規模○ |
○ | 小規模× 大規模○ |
14.関係権利者の同意 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※業務用小…1ha未満 業務用大…1ha以上 / 小規模…1ha未満 大規模…1ha を指します。
※上記の基準のうち、各自治体は条例で2を緩和し、また2・3・6・7・9・10の制限を強化することが出来ます。



